2004-11-07 [長年日記]
_ 個体識別番号ですらないんじゃん? (22:56)
「携帯の個体番号悪用 個人情報特定装い料金を不当請求」より、
携帯電話サイトの広告にアクセスした利用者に、電話番号や氏名を把握したと思い込ませて利用料を迫る不当請求が、仙台市などで急増している。実際は携帯電話の個体識別番号が分かられただけなのだが、個人情報も知られたのでは、という不安をあおり、請求に応じざるを得ない心境に追い込む手口。市消費生活センターは「引っ掛けサイト」と名付け、注意を促している。
「ご入会ありがとう。あなたの個体識別番号 DoCoMo/1.0/メーカー記号900i××× を登録させていただき、入会手続きが完了しました」
それは単なるユーザーエージェントなのでは? DoCoMoの場合は端末のスペック情報もユーザーエージェントにつけてくるから、機種情報まではそこからわかるけど、個体識別番号まではわからないはず。UTN付きリンクを踏まされたってわけでもなさそうだし(それならもう一段注意書が出るから、こういう話にはならないと思う)。まあUTN付きリンクを踏まされたところで、それこそ単なる個体識別番号がわかるだけで、個人情報が知られたわけではないけど。
_ 警察の任意での捜査に協力するかどうか (23:31)
ARTIFACT「はてなの住所登録問題―個人情報の開示基準編 悪徳商法マニアックスとウェディング社の件について―」の、
警察の任意照会に対して、プロバイダーが個人情報を開示することについては、問題がないと考えます。
オオツネさんはテレコムサービス協会に完全準拠するという案を考えていますが、上で書いたように現状では大変難しいと思われます。それを実行しているのはニフティぐらいではないかという話もありますし、それをはてなのような企業規模ののところに求めるのは酷かと。
>それをはてなのような企業規模ののところに求めるのは酷かと。
それは何故だろう? @niftyがそれを実現しているのは、はてなでは無理なリソース(金銭・時間や、警察との関係構築……ぶっちゃけ天下り顧問受け入れetc.)を負担していると予想できるから?
はてなでも現状のリソースでやれば出来るような気がするけどなぁ。根拠無いけど。
照会書だけで断ることが出来ないという公式な理由が出ていないから。
あたりを読んで、結局警察というものをどのくらい信用しているかがポイントになるんじゃないかと思った。
- 警察の通常の捜査活動に協力できないほど、警察は信用できないかどうか
- 警察の捜査活動に非協力的な行動に出ることによって、警察に目をつけられる(怪しいところだと思われ、今後何かと捜査対象となり、業務に支障が出る)ことのデメリット(の可能性)
あたりを鑑みた上で、どういう選択をするか。
「警察を信用しない」という場合は、たとえ目をつけられる可能性があったとしても「法的な根拠がなければ要求には応じない」と突っぱねることもできるでしょうし、それで不利益があった場合はさらに「警察を信用しない」ことになるでしょう。「警察を信用する」場合は、「警察の任意の照会だとしても、捜査活動に協力するために(もちろん警察はそれ以外の用途では情報を利用しないと信じた上で)、ユーザーの個人情報を渡してもいい」と判断するのでは。
私だったら多分(規約等に、法的根拠がなければ個人情報は渡さないと明記していない限りは)警察に協力すると思います。もしその情報を警察が悪用したりしたら、それはそれで別問題として警察を追求するでしょうけど。
悪マニとウェディング社と京都府警の話の時は、「はてなの人たちは2chなんかで流れていた、ウェディング関係者と京都府警との間の過去のニュース記事なんかに関する情報をすべて知っていたのかどうか」、「はてなの人がその当時持っていた情報から、京都府警は信用できないから協力できないという結論を出し得たか」あたりがポイントになりそうだけど、まあその辺ははてなの中の人以外は知らないこと。
でも、結局はてなも悪マニのBIG-NETじゃない方のプロバイダー(PROXだっけ?)も警察の任意の照会に応じたってことは、どちらかというと「警察を信用する」という判断を下したってことじゃないかな。「警察を信用しない」という判断を下して、警察と敵対する(非協力的な行動を選ぶ)のは、よほどそういう信念を持っていない限りは難しいと思うし。


もっともらしく「個体識別情報とやら」を解説しちゃってるところが困りますよね。
警察を信用するのはいいんですけれど、法律の方は警察の思惑から外れた方向へ動いているという現状(http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041014#1097760116 の後半当たりのもろもろ)もあるので、タダ信用していると警察が間違ったことをしていなくとも、法律違反になることはあり得ます。